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人の中には愛しかなくて、この世界には光しかなくて。

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(「Today Is A Beautiful Day」イラスト / 三輪士郎、redjuice)

 

 

 

 

 

人は本来、優しくて、あたたかくて、愛にあふれていて、どうしようもなく豊かな存在、なんだと思う。それが真実だと確かにそう感じる瞬間があって。

 

いつもジャッジを手放そうとか、否定を減らそうとか、そんなことを言ってるものの、まだまだ僕もジャッジや否定をしてしまうことが少なくない。

 

自ら否定したり、ジャッジすることはほとんどなくなったように思うけど、自分自身が否定されたと感じたとき、攻撃されたと感じたとき、ジャッジされたと感じたとき、条件反射のように心の中で否定やジャッジが生まれることがある。

 

特にそんな自分を責めたり、ダメだなぁと思ったりすることはなく、それはそれで気づいた瞬間に「よかった。やめよう」って思うだけなんだけど、でもまだまだ反応してしまうこと自体は多い。

 

いろんな人との関わりの中で、

 

「この人は否定をする人だから関わりたくないな」

「この人はいつも人を攻撃していて一緒に居たくないな」

「この人はいつも他人に当たるから嫌だな」

 

とか思うことがまだある。

でも、それは知らず知らずの心の奥深くで怖れているものがあるから、人を否定し、攻撃し、当たるだけで。

 

たとえ本人が自覚していなくとも、心の奥底に不安があるから人を傷つけてしまうのだよね。

 

肩書きも名前も何もないありのままの自分、弱さや欠点だらけの自分をさらけ出して、人が離れていくのが怖い、嫌われるのが怖い、みっともない、恥ずかしい、そんな気持ちから、自分の価値を上げるためにたくさんの武器を身につけてしまう。

 

資格、学歴、実績、ブランド品、地位、人脈、お金、能力。

あらゆるもので自分を武装し、価値を上げる。

 

「すごいだろ。俺には価値があるんだ。お前より力があるんだ。誰にも否定なんてさせない」

 

傷つくのが怖いから、剣を持って相手を斬った。

 

優しさも気遣いもないわがままな自分、できないこと、タブーだらけの自分を自分をさらけ出して、愛する人が去っていくのが怖い、愛されなくなってしまうのが怖い、惨め、かわいそう、そんな気持ちから、自分の価値を上げるためにたくさんの武器と鎧を身につけてしまう。

 

気を遣い、求めに応じ、尽くし、支え、自分より相手を優先する。

あらゆる方法で自分を捧げ、特別な存在でいようとする。

 

「私は愛されているんだ。価値があるんだ。必要とされてるんだ。だから大丈夫」

 

傷つくのが怖いから、鎧をまとって身を守った。

 

 

怖いから、不安だから、ありのままじゃ否定されてしまうから、生きていけないから、だから。

だから、戦った。身を守った。

 

人は本当に満たされていて、心から安心しているときには、人を否定したり攻撃したり傷つけようとしたりしないもの。

 

そんな人がふとした瞬間、安心した瞬間に、無防備な笑顔を見せたり、優しさや柔らかさが現れた時、輝く才能の片鱗や大きな愛が垣間見えて、それこそがその人本来の姿であると確信する。

 

「この人はこんなに大きな愛と優しさを持っているじゃないか。否定していたのはただ怖かっただけなんだ」

 

と。

そんな瞬間を感じるたびに、否定や攻撃や責め合いの中にいる人を否定し、攻撃し、責めていたのは自分の方だったんだ、と気づく。

 

だから、たとえ目の前に否定や攻撃や責め合いが現れたとしても、その奥にある怖れや不安を感じ取り、さらにその奥にあるその人本来の大きな愛とそのあたたかさを感じられる人でいたいなと思う。

 

痛みの先にある怖れを見抜けるまっすぐな眼を、怖れの奥にある愛を感じられる透明な心を、いつも持っていたいなと思う。

 

そうすれば、人は本来、優しくて、あたたかくて、愛にあふれていて、どうしようもなく豊かな存在、だということが自然と見えてくるはずだから。

 

この世界には、痛み悲しみ苦しみがあるのではなく、痛み悲しみ苦しみのフリをした愛だけが存在していることが、よく見えるはずだから。